コニシキソウ – 芝生に生える雑草

コニシキソウ芝生に生える雑草図鑑

分類:トウダイグサ科 > ニシキソウ属 / 一年草 広葉雑草
英名:Spotted spurge
学名:Euphorbia supina
原産:北アメリカ原産

放射状に繁殖する匍匐茎が厄介な雑草

コニシキソウ(小錦草)は一年生の広葉雑草で、日本全国に分布していて、道ばたや畑、庭などによく生えています。

花壇やプランターにも生えるので、ガーデニングをしていればよく見かける雑草です。もちろん芝生にもよく生えてくる雑草です。

匍匐茎が放射状に広がって行き、節から根を出し地面に張り付きながら成長するので、駆除するのが厄介です。

侵入を防ぐには、芝刈りの回数を増やして芝生の密度を上げることで、種子が土壌に定着して発芽することを防ぐことができます。

除草剤を使用する場合は、根や茎から浸透して雑草を枯らす「移行型」の除草剤が有効です。

このページでは、コニシキソウの特徴、発生時期、発生場所、除草方法などを紹介しています。

コニシキソウの基本情報

科目トウダイグサ科
属名ニシキソウ属
生育一年草
分類広葉雑草
英名Spotted spurge
学名Euphorbia supina
原産北アメリカ原産
別名小錦草、小二色草、アカクサ
繁殖種子
草丈10~30cm
分布日本全土/北海道、本州、四国、九州、沖縄

コニシキソウの特徴

駆除が難しい雑草

コニシキソウは、トウダイグサ科ニシキソウ属の一年草広葉雑草です。北アメリカ原産で、日本には明治時代に入ってたとされており、現在は日本全国に分布しています。

匍匐茎が芝生に定着しながら増殖するために根ごと抜き取るのが難しく、防除が難しいと言われる雑草です。また、春から秋にかけての長い期間に渡ってだらだらと発芽・成長することも駆除が難しい原因の一つになっています。

それでは、コニシキソウの特徴を見ていきましょう。

コニシキソウの容姿

コニシキソウ

地面を這うように低く広がる姿

コニシキソウの容姿の特徴は、地面を這うように低く広がっていく姿です。匍匐茎が根元から分枝して地面を這うように伸びていきますが、時々、茎が立ち上がる個体も見かけます。

茎は暗赤色で、上向きに白色の毛が生えていて、節から根を出し地面に張り付きます。茎は長さ10cmから30cmほどに生長します。

葉は小さな楕円形をしており、二枚の葉が対になっています。他のニシキソウの仲間に比べて、葉の表面に赤紫色の斑点があるのが特徴で、縁がギザギザになっています。

コニシキソウの花と実

見つけにくい小さい花

茎のつけ根に紫がかった花を複数咲かせます。コニシキソウの花はとても小さくしかも花びらがないので、なかなか気づくことができません。

小さな丸い実がたくさん付くので、こちらの方が見つけやすと思います。

コニシキソウには毒性がある?

素手で触れると「かぶれる」こともある

コニシキソウは、茎を折ると切り口から乳白色の汁を出します。この汁には粘り気があり、毒性があると言われています。

具体的には、素手でこの汁に触れると、皮膚に「痒み」や「かぶれ」などの症状を出すことがあり、口に入れてしまうと「嘔吐」「下痢」「腹痛」を起こす場合もあります。

そのため、コニシキソウをテデトールする場合は、手袋をはめるなどの対策をすることをオススメします。

コニシキソウに似ている雑草

コニシキソウにとてもよく似た類似種が存在する

コニシキソウの仲間には、二シキソウ、オオニシキソウ、ハイニシキソウ、アレチニシキソウなどがあります。

これらのコニシキソウの仲間は、茎が根元から枝分かれして放射状に伸びて、対になる葉が並ぶという共通点がありますが、生え方や葉に注目すると簡単に見分けることができます。

ここからは、コニシキソウの仲間と見分け方についてご紹介していきます。

ニシキソウ(錦草)

学名:Euphorbia humifusa
英名:Trailing spurge
漢字:錦草

ニシキソウ(錦草)は、日本の在来種で、コニシキソウよりも少し大きい類似種です。茎は地面に張り付かず、斜め上に立ち上がります。

葉の形は、コニシキソウよりも長い楕円形をしており、ニシキソウより大きい種類は「オオ二シキソウ」と分類されています。

コニシキソウとニシキソウの見分け方

コニシキソウは葉の中央に赤紫色の模様がありますが、ニシキソウには模様がないので、簡単に見分けることができます。(まれに模様の入らない個体もあります)

また、コニシキソウは茎が面を這って広がる姿をしているのに対して、ニシキソウの場合は、茎が斜めに立ち上がって生えるので、生え方でも見分けることができます。

コニシキソウとニシキソウの比較

葉の模様 生え方
コニシキソウ赤紫色の模様がある地面を這って広がる
ニシキソウ赤紫色の模様がない斜め上に立ち上がり

アレチニシキソウ(荒れ地錦草)

学名:Euphorbia chamaesyce subsp. massiliensis
英名:Euphorbiaceae
漢字:荒れ地錦草

アレチニシキソウ(荒れ地錦草)はアメリカ原産の外来種で、本州~九州に広く分布しています。日本に帰化した時期は分かっていません。

道端、農道、空き地などの荒れ地に生息することから、この名前が付いています。

葉は、楕円形でコニシキソウとよく似た形状をしており、花や果実の形もよく似ています。

ハイニシキソウとは葉の裏に毛がないことで識別できるとされています。

コニシキソウとアレチニシキソウの見分け方

コニシキソウにある葉の模様が、アレチニシキソウにはありません。また、アレチニシキソウには葉の裏には白色の伏毛がはえているので、コニシキソウと見分けることができます。

コニシキソウとアレチニシキソウの比較

葉の模様葉の裏の毛
コニシキソウ赤紫色の模様がある殆どない
アレチニシキソウ赤紫色の模様がない白色の伏毛が密生

オオニシキソウ(大錦草)

学名:Euphorbia maculata(Chamaesyce nutans)
英名:Eyebane
漢字:大錦草

オオニシキソウ(大錦草)は、北アメリカ原産の外来種で、全国的に普通に見かけることができます。

畑地や荒れ地、道端などに生息しており、道端や畑に生え、成長すると高さ20cm〜60cmに育ちます。

茎が立ち上がって大きく育つことからこの名前が付いています。

コニシキソウとオオニシキソウの見分け方

コニシキソウとオオニシキソウは、生えている姿が大きく違うので簡単に見分けることができます。

コニシキソウは、さきほど紹介したように茎が地面を這うように生えますが、オオニシキソウは茎が直立または斜めに立ち上がって生えています。また、葉や花もコニシキソウよりも大きく育ちます。

コニシキソウとオオニシキソウの比較

生え方
コニシキソウ茎が地面を這って広がる
オオニシキソウ茎が直立または斜めに立ち上がる

ハイニシキソウ(這錦草)

学名:Euphorbia chamaesyce L.
英名:groundfig spurge, prostrate sandmat
漢字:這錦草

ハイニシキソウ(這錦草)はアメリカ原産の外来種で、日本では、比較的暖かい地方に生息しており、特に沖縄ではよく見かけます。

コニシキソウと同じように、茎が地面を這うように育ちますが、コニシキソウよりもひと回り小ぶりで、葉は歪んだ卵型や長円形をしています。

アレチニシキソウともよく似ていますが、アレチニシキソウは葉の裏側にも毛が生えるのに対して、ハイニシキソウは表面のみに毛が生えています。

コニシキソウとハイニシキソウ見分け方

コニシキソウとハイニシキソウは葉を見れば見分けることができます。コニシキソウは葉に赤紫色の斑点がありますが、ハイニシキソウにはありません。また、ハイニシキソウは他のニシキソウの仲間と比べて、青みがかった緑をしているのが特徴です。

コニシキソウとハイニシキソウの比較

葉の模様葉の色
コニシキソウ赤紫色の模様がある
ハイニシキソウ赤紫色の模様がない青みがかった緑

コニシキソウの名前の由来

小さいニシキソウ

コニシキソウは、漢字では小錦草と書きます。ニシキソウに比べると小ぶりなので、「小さいニシキソウ」という意味で、コニシキソウと名付けられたと言われています。

錦とは、錦鯉などに使われている意味と同じで、赤い茎緑の葉の色合いが美しい様を「錦」に例えたものです。

コニシキソウの発生時期

春から秋にかけて発生がダラダラと続く

生育期間3~11月
開花期間7~10月

コニシキソウの生育期間は3~11月。種子で繁殖する雑草です。発生のピークは夏になりますが、春から秋にかけても発生がダラダラと続きます。

7~10月に葉のわきにつぼ形の花を多数つけますが、小さいためにあまり目立ちません。

また発生時期により下記のような成長の違いもあります。

  • 春に発芽した個体は成長が遅い
  • 夏に発芽した個体は成長が早く、短期間で大型になる
  • 秋に発芽した個体は小さくても実をつける
  • 年に2回、発生〜開花をする個体もある

コニシキソウの発生場所

芝生にもよく生えるコニシキソウ

コニシキソウは、空き地、庭、道端、畑などに広く生育します。特に、人が踏みつけるような所に多く生えています。

日当たりが良く、栄養に富み、乾燥した酸性土壌を好み、芝生の密度が薄くなった場所によく生えてきます。

地面に張り付くように生えるために、芝刈り機での刈り込みでも残るので、手や除草剤を使用する必要があります。

コニシキソウの除草方法

芝生の密度を高めることで予防できます

コニシキソウは、成長した茎の節から根を伸ばして芝生に定着するので除草は厄介です。また、種子で成長する雑草なので、種子を発生させない対策が必要になります。

例えば、芝生に生えているコニシキソウを完全に駆除しても、どこからかコニシキソウの種子が飛んでくれば再び発生してしまいます。

そのため、コニシキソウが生えるのを予防したい場合は、芝刈りの回数を増やして芝生の密度を高め、種子の侵入を防ぐことが有効となります。

手作業による除草方法

除草グッズ

種子を飛ばす前に駆除しましょう

コニシキソウは、種子で繁殖する一年生雑草であり、しかも花が咲いて種子が出来るまでが早いので、種子ができる前の早い段階で、根ごと抜き取ることがポイントとなります。種子を飛ばす前に駆除することで、次年度の発生を効果的に防ぐことができます。

手作業での除草時の注意点としては、コニシキソウは、茎を折ると切り口から粘り気がある乳白色の汁を出し、この汁が毒性があると言われています。

そのため、コニシキソウをテデトールする場合は、手袋をはめるなどの対策をすることをオススメします。

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除草剤による除草方法

芝生の除草剤

移行型の除草剤を使いましょう

除草剤を使うことで、コニシキソウを駆除することができます。

コニシキソウの場合は、茎や葉から除草成分を浸透させる「移行型の除草剤」を使うのが効果的です。また、土壌処理剤系の除草剤で発生を予防するのも効果的な対策です。

必ず芝生用の除草剤を使う

一般的な除草剤では、雑草と一緒に芝生も枯らしてしまう可能性があります。そこで、雑草を枯らして芝生を枯らさずに、雑草を枯らすことができる「芝生用の除草剤」を使用してください。

除草剤の接触型と移行型とは

除草剤には「接触型」と「移行型」があります。

接触型は薬剤をかけた部分のみを枯らすことができ、移行型は葉や茎から除草成分を吸収し雑草全体を枯らせる事ができます。

接触型は直ぐに雑草を枯らしたい時に使用します。かけた部分のみに効果を発揮をするので「かけムラ」がないように注意しましょう。

除草剤を予防的に使いたい場合や根ごと完全に枯らすためには、移行型の除草剤を使用します。

接触型と移行型の比較

効果の速さ効果の均一性
接触型早いかけむらがある
移行型時間がかかる雑草全体に効果を発揮する

下記にコニシキソウの駆除におすすめの除草剤を紹介していますので、参考にしてください。

MCPP液剤

MCPP液剤は、広葉雑草であるコニシキソウを枯らすことができます。ただし、高麗芝、姫高麗芝、野芝、TM9などの日本芝と、ブルーグラス類のみに使用できる除草剤です。※ベントグラス類、フェスク類、ライグラス類などの西洋芝は枯らしてしまうので使用できません。

MCPP液剤以外にもクローバー、カタバミ、スギナの除草にも使用できる優れた除草剤です。

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MCPP液剤 100ml
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芝生用除草剤 シバゲンDF

日本芝や西洋芝(バミューダグラス)に使用でき、コニシキソウの駆除に効果のある除草剤です。※寒地型の西洋芝には使用できません。

茎葉処理と土壌処理両方の効果があるので、雑草発生前~生育初期の幅広い段階で使用することができる除草剤です。

もともとは、ゴルフ場などの芝生管理のプロが使用する除草剤なので、ホームセンターなどで見かけることはなく、購入するためにはネット通販を利用します。

↓ シバゲンDFによって効果のある雑草の一例

カタバミ科カタバミ
オオバコ科オオバコ
イネ科スズメノカタビラ、メヒシバ、チガヤ、スズメノヒエ
トウダイグサ科コニシキソウ
シソ科ホトケノザ、ヒメオドリコソウ
カヤツリグサ科ハマスゲ、カヤツリグサ、ヒメクグ
マメ科カアスノエンドウ、アカツメクサ、シロツメグサ、スズメノエンドウ
キク科タンポポ、ハルジオン、オオアレチノギク、ヒメジョオン、タンポポ
アブラナ科ナズナ、タネツケバナ
トクサ科スギナ

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