TM9(高麗芝)は手入れが楽な初心者向けの芝生

手入れが楽なTM9芝生の種類と比較

高品質で手入れが楽な芝生

TM9(ティーエムナイン)とは、トヨタ自動車株式会社の関連会社であるトヨタルーフガーデン株式会社が、高麗芝(Zoysia.matrella)を品種改良して開発した芝生の品種です。
※芝生事業は2019年7月にトヨタ自動車アグリバイオ事業部に事業譲渡されました。

TM9は、芝生の管理(手入れ)を楽にする目的で開発されており、ベースとなった高麗芝よりも芝生の手入れが簡単な特徴を持っているので、芝生の手入れを「面倒くさい」と感じる方に最適な芝生です。

また、管理が簡単で育てやすいため、初心者にも向いている芝生ともいえます。

このページでは、TM9(ティーエムナイン)の特徴や、植え方、育て方、購入方法などを紹介しています。

TM9が作られた理由

なぜ高麗芝を改良してTM9を作ったのか?

当時、トヨタルーフガーデン株式会社では、さまざまな建物緑化事業を行っていました。屋上緑化、壁面緑化、駐車場緑化、環境貢献植物の開発などが事業の中心となっていて、建物の緑化を通じて、都市部のヒートアイランド減少の緩和や、CO2の削減を目指していました。

企業の社会的責任(CSR)が求められる時代となり、トヨタグループでも、地球環境に貢献していることを積極的にアピールする必要があったのかもしれません。(もちろんビジネスとしても側面もあったと思います)

トヨタルーフガーデンの緑化事業では、芝生も環境に貢献できる植物として位置づけられていました。しかし、わざわざ新しい品種を開発する必要があったのでしょうか?。緑化するのが目的であれば、従来の芝生の品種を使用すればよかったのでは?

その答えは、品種改良されたTM9の特徴にあります。

芝生の手入れ

管理に関わる手間とコストが、建物緑化の障害となっていた。

芝生を植えた経験がある方なら分かると思いますが、芝生は植えた後は、芝刈り・水やり・肥料などの様々なメンテナンスが必要となります。

植えただけでは長くに渡って芝生を維持することが出来ないのです。そして、この芝生の管理に関わる手間とコストが、屋上緑化や校庭緑化の障害となっていました。

そこで、芝生の維持管理の負担を軽減することにより、建物の緑化を促進しようというコンセプトで、高麗芝を品種改良して開発されたのがTM9でした。

TM9がおすすめな理由

維持管理の手間が楽なのが最大のメリット。

TM9は、ある程度芝生の手入れをサボっても「そなれり」に綺麗に育ってくれます。

もちろんこまめに手入れをするのに越したことは無いですが、いままで「庭に芝生を植えたいが維持管理に手間をかけられない」と躊躇していた人には最適な芝生でしょう。

芝生のことをよく知らない初心者の方でも、比較的簡単に綺麗な芝生を作ることができます。

TM9の主な特徴とメリット

TM9は、高麗芝にくらべて約半分の草丈なのが特徴で、そこから生まれる様々なメリットがあります。また、高麗芝よりも見た目がよく、葉の緑色が濃い、葉の硬さが柔かいなどの特徴も併せ持っています。

TM9の主な特徴
  • 高麗芝と比べて草丈が約半分
  • 芝刈りが年に1回〜3回、エッジ処理の回数も少ない
  • 芝刈り回数が少なくて済むため、施肥の回数が高麗芝の半分以下
  • 節の感覚が短いため、密度のある芝生ができる(姫高麗芝より密度が高い)
  • 高麗芝に比べて葉の緑色が濃く、綺麗な芝生を作ることができる
  • 高麗芝に比べて葉が柔らかく、素足で芝生の上を歩くこともできる
  • 日当たりが悪くても成長することができる

TM9と高麗芝、ティフィトン芝との比較

TM9と、日本芝の中で人気の高麗芝、暖地型西洋芝のティフトン芝を比較してみました。TM9は他の芝生に比べて価格は高めですが、見た目が綺麗で育てやすい品種です。

TM9高麗芝ティフィトン
育てやすさ非常に簡単簡単難しい
芝刈り頻度少ない普通多い
肥料の必要普通多い多い
葉の色濃い緑淡い緑
葉の柔らかさ柔かいやや硬い柔かい
耐暑性強い強い強い
耐寒性普通普通弱い
価格高い安い普通

TM9が使われている主な施設

TM9は、維持管理に手間がかからない特徴から、公園、ビル・マンション・商業施設などの屋上緑化、学校などの校庭緑化、公園、その他公共施設など、幅広い施設で使用されています。最近では、TM9をインターネットで購入し、自宅の庭で芝生ガーデニングを楽しむ方も増えています。

TM9の植え方

TM9は、高麗芝をベースに品種改良されているため、植え方も高麗芝と同じと考えても問題はありません。種子での販売はされていないので、「切り芝」を購入して「張り芝」という方法で芝生を植えることになります。

TM9の植え方の手順
  • 1. 整地前の除草(小石も取り除く)
  • 2. 整地作業(芝生が育ちやすい床土をつくる)
  • 3. 芝張り(切り芝を並べる作業)
  • 4. 目土入れ(目地と全体に目土をかける)
  • 5. 養生(根付くまでは十分に保護)

↓芝生の植え方はこちらを見てください

TM9を育てる事ができる地域

TM9を育てる事ができる地域も、高麗芝と同じと考えても問題はありません。他の暖地型芝生と同様に、関東から南の地域でTM9を育てることができます。

生育気温は24℃〜30℃で、日本の冬では休眠期に入ってしまうので、茶色く枯れてしまいます。

TM9が育つ地域
  • 関東・近畿・中国地方
  • 四国・九州地方
  • 九州南部・沖縄地方

↓温量指数による芝生の選び方も参考にしてください

屋上緑化・ベランダ緑化用のTM9

置くだけで芝生が育つTM9のシート

屋上緑化やベランダ緑化用に、TM9ターフマットという商品が販売されています。ビルや建物の屋上、マンションなどのベランダなど人工の建物には、芝生が育つための土がありません。

TM9ターフマットは、芝生、育成基盤、排水層が一体化しており、置くだけで簡単に芝生を植えることが出来る商品です。ドリップチューブにも対応しており、TM9ターフマットの設置後にドリップチューブの埋設が可能となっています。

↓下記の通販サイトでも購入できます

TM9の手入れ方法

TM9は、手入れの回数が少ないだけで、基本的な手入れの方法は高麗芝と同じです。

水やりの頻度

水やりの方法は高麗芝と同じです。下記の回数を目安にして、季節や天候などを考慮して、芝生が乾燥しないように管理してください。

芝張り直後~1ヶ月間の水やり回数

春~夏:1日1回程度
秋:芝生が乾燥していれば水やり

芝生が根付いてからの水やり回数

春~夏:芝生が乾燥いればたっぷりと水やり
秋:基本的に必要ない(芝生が乾燥していれば水やり)

芝刈りの回数と時期

TM9は、年1回の芝刈りでもそれなりに綺麗な芝生を作ることが出来ます。さらに見栄えの良い芝生を作るためには、年3回〜4回の芝刈りを行ってください。

年1回の芝刈りの場合

5月の下旬から梅雨明けの前後に芝刈りを行います。

年2回の芝刈りの場合

5月の下旬から梅雨明けの前後に加えて、秋に芝刈りを行います。

年3回の芝刈りの場合

4月から10月の間に、もう一回芝刈りを行います。

上記に加えて、3月に1回芝刈りを行うことで、新芽が出る時期を早めることができます。

肥料の頻度

TM9は、高麗芝よりも肥料の回数が少なくて済みますが、葉の色を綺麗にするためにも、最低限の肥料は必要となります。

芝生用の化成肥料や液体肥料が使用できますが、配合成分を間違えなければ一般的な園芸用の肥料も使用できます。

化成肥料の回数

4月~10月の間に2ヶ月を1回を目安に、1平方メートルあたり20gを与えます

↓芝生の手入れについてはこちらでも紹介しています。

TM9の価格

高麗芝に比べて約3倍の導入コストが必要

TM9は、品質が高くて育てやすい芝生であり、様々なを良い特徴を持っていますが、高麗芝に比べて価格が高いのが、デメリットとなります。

特に、個人でTM9を購入する場合は、インターネットを使った通信販売で購入することになります。この場合、商品価格に加えて送料も必要となるために、ホームセンターで高麗芝を購入する場合と比べて、おおよそ3倍の費用と考えてください。

しかし、TM9は維持管理のコストが低いのが特徴です。芝生の寿命は10年といわれているので、長期的な視点で考えると、TM9の方が経済的といも言えるでしょう。

導入費用に余裕がある方は、もちろんTM9を選ぶのが最適といえます。

TM9の購入方法

TM9はネット通販で入手

TM9は、園芸店やホームセンターで販売されている事は殆どありません。そのため、個人がTM9を手に入れるためには、インターネットなどの通販で購入する必要があります。

TM9公式サイトでは下記の通販ショップが紹介されていますが、その他のショップなどでも購入することができます。

↓下記の通販サイトでも購入できます

TM9のまとめ

品質を取るか、安さを取るかで決めましょう

このように、TM9は、価格は高いが品質が高くて育てやすい芝生なので、手入れの手間を減らしたい方には超おすすめの品種です。

ただし、芝生の手入れを生きがいとする「芝奴隷」にとっては、少し物足りないかもしれません。芝刈後の達成感は格別です。そんな楽しみを一つ、奪ってしまうことになるので・・・。

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