芝生の害虫と対処・予防方法

芝生の害虫と対処・予防方法芝生のトラブル

芝生の害虫は、シバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシが有名

芝生を育てていると、害虫の被害にあってしまうことがあります。大切に育てている芝生が害虫に食い荒らされるとショックですよね。しかし、芝生も他の植物と同様に害虫の発生は避けて通れないものです。

芝生の三大害虫、シバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシ

芝生の害虫は、シバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシが有名ですが、その他にも多くの害虫が発生し芝生に様々な被害を与えます。

そこで、このページでは「害虫による症状」「対処方法」「予防方法」を紹介しています。

害虫の成長は早く、大量に発生するとあっという間に芝生全体に被害が拡大します。このページで紹介している内容を参考にしていただき、害虫の被害を最小限に抑えてください。

害虫被害の初期症状で早期発見をする

初期症状のサインに早めに気づくことがポイントです

芝生に害虫が発生した場合は、早めに対処しないと被害がどんどんと拡大していきます。

しかし、たとえ芝生の変化に気づいていたとしても、「芝生の病気」や「手入れ方法の間違い」と勘違いをして、被害をどんどんと拡大させてしまうことがあり、最悪の場合、芝生の葉や根を害虫に食べつくされてしまうことにもなります。

このような事態を防ぐために、害虫の被害が発生した際の「初期症状」の一部を紹介します。

まだら模様に枯れる

芝生が「まだら模様」に枯れはじめたら害虫による食害の可能性があります。水不足や肥料不足によっても同じように枯れる事がありますが、水不足や肥料不足に心当たりがない場合は、害虫の食害を疑ってください。

害虫が芝生に穴を空ける

コガネムシは土の中に卵を産み付けるために芝生に穴を空けることがあります。芝生に穴が空いていればコガネムシの幼虫がいる可能性があります。

食害による変色

害虫が芝生を食べると、芝生がその部分だけ変色する(枯れる)ことがあります。変色した部分の下には害虫がいる可能性あります。

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芝生に発生する害虫の駆除・予防方法

農薬の使用と土壌改良で駆除・予防する

芝生に発生する害虫の対策には、農薬で害虫を駆除・予防する方法と、土壌改良などの農薬に頼らない予防方法があります。

農薬を使用する方法はすぐに効果を発揮しますが、害虫が発生しやすい土壌では再発する可能性も高くなりますので、農薬に頼りきるのではなく、害虫が発生しにくい土壌環境づくりを心がけてください。

農薬による害虫対策(駆除・予防)

害虫の対策は農薬の散布が効果的です

害虫の被害と思われる症状を発見した場合は、殺虫剤を散布しておくのが一番確実です。害虫の発生後に使用する場合と、発生前に予防的に使う場合があります。

害虫駆除用の農薬はホームセンターなどで手に入れることができます。

スミチオン乳剤などの農薬で害虫を駆除する

害虫被害にはスミチオンがおすすめ

害虫が発生してしまった場合は農薬の散布が一番確実です。

スジキリヨトウ、シバツトガ、コガネムシの三大害虫は、「スミチオン乳剤」の散布で駆除ができます。

スミチオン乳剤は、害虫の卵から成虫までに効果があり、薬剤が害虫に触れると害虫が死んでしまう即効性があります。ホームセンターやネット通販で購入することができます。

スミチオン乳剤以外にも様々な種類の農薬が販売されていますので、ホームセンターなどで購入してください。※使用の際は説明書をよく読んで使用方法を守ってください。

害虫予防として殺虫剤を散布する

害虫予防にはオルトラン粒剤が効果的

害虫の被害を予防したい場合は、オルトランなどの食毒性の殺虫剤を散布する方法があります。

食毒性の殺虫剤は、薬が芝生に浸透することで芝生を食べた害虫を駆除することができる薬剤です。

スミチオン乳剤のように、散布後すぐに効果を発揮するわけではないので、食害の被害を防ぐための予防的な措置として使用しましょう。

農薬と殺虫剤の違い

農薬と殺虫剤の違いは「管理する省庁の違い」でしかありません。成分は同じでも、厚生労働省が管理しているものを「殺虫剤」と呼び、農林水産省が管理するものを「農薬」と呼びます。

農薬に頼らない害虫予防の方法

害虫予防には農薬に頼らない方法もあります

一般家庭に植えられている芝生の上で、子どもやペットが遊ぶ場合は、
出来るだけ農薬の使用を避けたいと思うのが当然です。

健全に育った芝生は、農薬を使わずに害虫の発生を抑えることが出来ます。そのために、芝生が元気に育ちやすい「健全な土壌」を維持することが基本となります。

土壌を改善して健全な芝生に育てる

エアレーションや芝生の根切りで予防

エアレーションや芝生の根切りを行い、土壌の通気性と水はけを良くすることで、サッチの分解が進んだり、病原菌の発生を抑制することができます。

また、上記の作業により元気になった芝生では、害虫が好むアミノ酸や糖も少なくなるので、害虫被害の予防にもなります。

通気性と水はけを良くするエアレーションや芝生の根切り作業は、藻や苔の発生も抑えることができるなど、さまざまな予防効果があります。

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サッチを取り除き、害虫の住処を減らす

サッチは害虫発生の温床となるので、出来るだけ取り除く

サッチとは、芝生の刈りカスや枯れた芝生が堆積した層のことです。このサッチ層は保水性が高く、そのまま放置しておくと病気や害虫の原因となってしまいます。

シバツトガのようにサッチ層に住み着く害虫もいるため、サッチをできるだけ減らしておくことが害虫発生の予防に繋がります。

サッチを取り除くためには、サッチング作業やサッチ分解剤を使用します。

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芝焼きで害虫を駆除する

病害虫の予防に効果的な芝焼き

芝焼きをすることで、害虫発生の原因となるサッチを焼いて取り除いてしまうことが出来ます。

芝焼きは、芝生の表面にいる害虫の卵なども一緒に燃やしてしまうことができるので、害虫の駆除と予防に効果があります。

また、芝焼きは、芝生を燃やして灰にすることで、土壌に栄養を与える効果もあります。

ただし、住宅地では延焼の危険があるので、芝焼きは避けたほうが良いでしょう。

忌避剤

農薬に頼らない害虫予防の方法として忌避剤などを使用する方法があります。忌避剤とは害虫が嫌うニオイや成分でできた薬剤で、散布することによって芝生に害虫が寄り付きにくくなります。

芝生に発生する害虫の種類

芝生に発生する害虫はおよそ40種類

芝生に発生する害虫としては、シバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシが有名ですが、その他にも多くの害虫が発生し、その数はおよそ40種類いると言われています。

下記に、芝生に発生する害虫の一部を紹介していますので、どのような害虫がどのような被害を起こすかを理解して対応してください。

鱗翅目の害虫

芝生に発生する鱗翅目の害虫には、シバツトガ、スジキリヨトウ、タマナヤガなどがいます。いずれの害虫も幼虫が芝生の葉を食べる「食害」を起こします。

シバツトガ

シバツトガは、1年に3回から4回発生する害虫で、4月から10月にかけて被害をもたらします。幼虫は芝生を食害します。

シバツトガの駆除方法

シバツトガの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。散布の前には芝生を刈込み、幼虫が活動する夕方以降に散布すると効果的です。

スジキリヨトウ

スジキリヨトウは蛾の幼虫です。1年に3回から4回発生する害虫で、5月から10月にかけて被害をもたらします。幼虫は芝生の葉や茎を食害します。

スジキリヨトウの駆除方法

スジキリヨトウの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。幼虫が大きくなると殺虫剤が効きにくくなるので、幼虫の初期のうちに殺虫剤を散布します。散布の前には芝生を刈込み、幼虫が活動する夕方以降に散布すると効果的です。

タマナヤガ

タマナヤガは通称ネキリムシとも呼ばれます。1年に3回から4回発生する害虫で、5月から9月にかけて被害をもたらします。幼虫は芝生の葉や茎を食べる「食害」を起こします。

タマナヤガの駆除方法

タマナヤガの駆除にはオルトラン粒剤・水和剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。幼虫が大きくなると殺虫剤が効きにくくなるので、幼虫の初期のうちに殺虫剤を散布します。幼虫が活動する夕方以降に散布すると効果的です。

コガネムシ類の害虫

コガネムシ類の害虫には多くの種類がいて、地域によっても種類は異なってきます。主な被害は幼虫が芝生の茎や根を食べる「食害」となります。

ヒラタアオコガネ

ヒラタアオコガネはコガネムシ類の中で、最も早い時期に現れる害虫で、年1回、4月中旬から5月中旬にかけて発生し被害をもたらします。幼虫は芝生の葉や茎を食べる「食害」を起こします。

ヒラタアオコガネの駆除方法

ヒラタアオコガネの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。成虫が産卵する時期から幼虫の初期に殺虫剤を散布すると効果的です。幼虫にいかに薬を取り込ませるかがポイントです。

ウスチャコガネ

ウスチャコガネは、年1回、4月中旬から5月中旬にかけて発生し被害をもたらします。幼虫は芝生の葉や茎を食べる「食害」を起こします。

ウスチャコガネの駆除方法

ウスチャコガネの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。成虫の発生時、もしくは幼虫の発生初期に殺虫剤を散布してください。他のコガネムシ類と同様に予防的な散布が効果的です。

チビサクラコガネ

チビサクラコガネは、年1回、6月中旬から8月中旬にかけて発生し被害をもたらします。幼虫は芝生の葉や茎を食べる「食害」を起こします。

チビサクラコガネの駆除方法

チビサクラコガネの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。幼虫発生の初期段階に殺虫剤を散布します。他のコガネムシ類と同様に予防的な散布が効果的です。

ドウガネブイブイ

ドウガネブイブイは、年1回、6月上旬から9月下旬にかけて発生し被害をもたらします。幼虫は芝生の葉や茎を食べる「食害」を起こします。

ドウガネブイブイの駆除方法

ドウガネブイブイの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。幼虫発生の初期段階に殺虫剤を散布します。毎年同じ場所で発生する事が多いので、予防的な散布が効果的です。

シバオサゾウムシ【芝生の害虫】

シバオサゾウムシはゾウムシ類(甲虫)の一種です。他の害虫と違い成虫になっても食害をする害虫です。

シバオサゾウムシの駆除方法

シバオサゾウムシの駆除にはスミチオン乳剤などの芝生用の殺虫剤を散布します。

その他の害虫

ミミズや蟻は芝生に直接影響を与えるような被害はありませんが、芝生の見た目を悪くしてしまうために、必要であれば駆除しましょう。

ミミズ

ミミズは芝生の害虫というわけではないので、糞塚が芝生の外観を損ねることを我慢できるのであれば、そのまま放置しておいても問題はありません。

ミミズの駆除方法

ミミズの駆除に効果のある芝生用の殺虫剤を散布します。また、ミミズの嫌がる成分を芝生に散布することによって、芝生の上にミミズを追い出して回収する方法もあります。ミミズは夜行性のため、夕方以降の散布で高い効果があげることができます。

特に芝生に被害を与えることはないので、そのまま放置しておいても問題はありません。ただし、巣を掘る時に出た土を盛り上げてしまことで、芝生の美観を損ねることがあり、それが気になる方は対策をしても良いでしょう。

蟻の駆除方法

キトサン溶液など酢酸を含む薬剤を定期的に散布することで、蟻が住みにくい環境を作ることができます。

芝生の害虫と対処・予防方法のまとめ

このページでは、芝生の害虫と駆除について詳しく紹介しました。

芝生の害虫のまとめ

  1. 芝生の害虫はシバツトガ、スジキリヨトウ、コガネムシが有名
  2. 芝生に発生する害虫はおよそ40種類
  3. 初期症状で早期発見、対策をすることが重要
  4. 害虫が発生してしまったらすぐに農薬で駆除する
  5. 土壌を改善し害虫が発生しない環境をつくる

芝生を長く育てていると、害虫の発生は避けて通れないものです。害虫が発生して放置していると、一気に被害が拡大する可能性もあるので、できるだけ早く駆除することを心がけてください。


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