カタバミ – 芝生に生える雑草

カタバミ芝生に生える雑草

分類:カタバミ科 > カタバミ属 / 多年草 広葉雑草
英名:Creeping Oxalis, Creeping Woodsorrel
学名:Oxalis corniculata L.
原産:日本原産

クローバーによく似たカタバミ科の雑草

カタバミは、繁殖力が強く、完全に駆除するのが難しいことで有名な雑草。人の手が加わった場所を好んで生息する特性を持ち、普段の生活でよく見かける雑草です。

葉の形がクローバー(シロツメクサ)とよく似ているので、カタバミをクローバーと勘違いしている人も多いと思われます。

カタバミを手作業で駆除したい場合は、根が深くに伸びる前に完全に抜く必要があります。根を残した場合は、そこから再びカタバミが生えてくるからです。

そのため、生長したカタバミや増えすぎたカタバミは、除草剤を使用して駆除することをおすすめします。

このページでは、カタバミの特徴、発生時期、発生場所、除草方法などを紹介しています。

カタバミの基本情報

科目カタバミ科
属名カタバミ属
生育多年草
分類広葉雑草
英名Creeping Oxalis, Creeping Woodsorrel
学名Oxalis corniculata L.
原産日本原産
別名酢漿草、スイバ、スズメノハカマ、ショッペショッペ、ゼニミガキ、ハラタチグサ、チドメグサ、片喰(カタバミ)・鏡草(かがみぐさ)・酸葉(すいば)・しょっぱ草・すずめぐさ・ねこあし・もんかたばみ
繁殖種子・匍匐茎
草丈5~30cm
分布日本全土/北海道、本州、四国、九州、沖縄

カタバミの特徴

カタバミ

日本で広く生息している、駆除が難しい雑草

カタバミはカタバミ科カタバミ属の多年草で、日本の全国各地で生息している雑草です。

カタバミの茎は根本で別れて四方に広がるため、繁殖力が強く、完全な駆除が難しい雑草として有名です。

人家の庭、周囲、畑、道端などによく生えているので、芝生を育てている人であれば、芝生に生えるカタバミを一度は見たことがあると思います。

春早くから夏の期間に花を咲かせて生長する。

カタバミの開花期間は長く、春早くから夏にかけて5枚の黄色い花を咲かせ、その後オクラのような実をつけます。

実の中身には種子が入っており、実が熟すと種子を周囲1メートルくらいに弾き飛ばします。

人が指などで少し押しただけでも弾け飛ばすので、このあたりが繁殖力が強いと言われる一因となっているのでしょう。

カタバミの容姿

カタバミ

クローバーによく似たハート型の葉

カタバミは、ハート型の葉を3枚つけ、葉には長い柄があります。葉の形はクローバー(シロツメクサ)とよく似ています。

また、基本的には3枚の葉をもつカタバミですが、クローバーと同じく、ごく稀に4枚の葉のカタバミを見ることもあります。

睡眠運動をするカタバミの葉

カタバミの葉は、日中の明るい時には開いていますが、夜になると葉を内側にたたんで閉じてしまう、睡眠運動(昼夜運動)を行います。このことがカタバミの名の由来ともなっています。

植物の睡眠運動

植物の睡眠運動とは、カタバミ・クローバー・インゲンマメ・ネムノキなど、特定の植物の葉や花で見られる運動。日中は開き、夜に閉じるので、就眠し運動とも呼ばれています。

かわいい黄色い花を咲かせる

カタバミは葉の脇から長い柄を伸ばして、直径約8㎜程度、5枚の花びらを持った可愛らしい黄色の花を咲かせます。

カタバミの根

カタバミは根が深いことでも有名です。地中深くに球根があり、その球根からさらに地中深くまで根を伸ばします。さらに茎は分枝しながら地面を這うようにして周囲に広がっていきます。

草丈は10㎝未満と比較的草丈の低い雑草で、こんもりと茂ります。芝生の下に隠れることもあり、抜きにくい雑草です。

カタバミの種類

カタバミには多くの種類(亜種)があります

カタバミの仲間は、世界の熱帯地方に多く生息しており、850種ほどの亜種が確認されています。やや乾燥した場所を好んで生えますが、葉の形が特徴的なので、カタバミの仲間であることは直ぐにわかります。

イモカタバミ

イモカタバミ

出典:photozou.jp

学名:Oxalis articulata
漢字:芋片喰

南アメリカ原産のカタバミ科カタバミ属の多年草。ムラサキカタバミとよく似ている。戦後に観賞用として日本に入ってきたが、その後帰化して雑草となり日本全国に広がる。芋みたいな形の茎で繁殖するために「イモカタバミ」の名が付いている。

タチカタバミ

タチカタバミ

出典:photozou.jp

学名:Oxalis corniculata f. erecta
漢字:立片喰

日本に昔から生息するカタバミ科カタバミ属の多年草。カタバミの中で、茎の立ち上がったものはタチカタバミと呼ばれています。外見はカタバミとほとんど同じですが、茎が地面を這わずに上に伸びるのが特徴です。

オッタチカタバミ

オッタチカタバミ

学名:Oxalis dillenii
漢字:御立片喰

南アメリカ原産のカタバミ科カタバミ属の多年草。茎が立ち上がるように垂直に伸びることから「オッタチカタバミ」という名前をつけられました。カタバミよりも茎や葉の色が薄くて黄緑色をしており、果実は角ばった形をしています。

タチカタバミとよく似ているが、タチカタバミは日本の在来種なのに対して、オッタチカタバミは南アメリカ原産の帰化植物です。オッタチカタバミはタチカタバミにくらべて茎の節間が短く、葉が密集するのが特徴です。

アカカタバミ

アカカタバミ

出典:photozou.jp

学名:Oxalis corniculata f. rubrifolia
漢字:赤片喰

日本に昔から生息するカタバミ科カタバミ属の多年草。カタバミの変種で葉が赤紫色をしているものを「アカカタバミ」と呼びます。カタバミより全体が小さく、葉や茎が赤褐色で、花の中央にリング状の赤色の模様があります。

ウスアカカタバミ

ウスアカカタバミ

学名:Oxalis corniculata var. villosa f. atropurpurea
漢字:薄赤片喰

日本に昔から生息するカタバミ科カタバミ属の多年草。カタバミの中で、葉の色が少し赤紫のものは「ウスアカカタバミ」と呼ばれています。カタバミとアカカタバミの混雑種で、全体的な見た目はアカカタバミに似ています。

カタバミやアカカタバミに混じって生えているところをよく見かけます。最近ではウスアカカタバミもアカカタバミもカタバミに含めてしまう見解も出てきているそうです。

ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミ

学名:Oxalis corymbosa
漢字:紫片喰

南アメリカ原産のカタバミ科カタバミ属の多年草。色鮮やかで華やかな見た目をしていたために、鑑賞用として育てられていたが、やがて全国に繁殖。現在では販売されておらず、今では雑草として認識されています。

花の色はやや濃いピンク色で、カタバミより花が一回〜二回り大きい。中央から紫の細いラインが広がっています。

カタバミとクローバー(シロツメクサ)の違い

シロツメクサ

カタバミとクローバーは、見た目はよく似ているが違う種類

カタバミとクローバーは一見よく似ているので、近い種類だと思われがちですが、じつは別の科の雑草です。カタバミは、カタバミ科 カタバミ属に属していますが、クローバー(シロツメクサ)はマメ科 ジャジクソウ属に属しています。葉の形も、ハート形のカタバミに対して、クローバー(シロツメクサ)は丸型をしてるなどの違いがあります。

↓ カタバミとクローバーの比較

科目属名生育分類葉の形状
カタバミカタバミ科カタバミ属多年草広葉雑草丸型
クローバー(シロツメクサ)マメ科ジクソウ属多年草広葉雑草ハート形

カタバミの名前の由来

葉の一部が欠けて見えることが名前の由来

「カタバミ」は感じで書くと「片喰」となります。カタバミの葉の睡眠運動によって、閉じた葉の片方が食われたように見えることが、この名前の由来となりました。また、「酢漿草(かたばみ)」という漢字の書き方もあります。

カタバミは、繁殖力が強いために「片喰紋」として、家紋として使われてもいます。

カタバミの発生時期

花期が長く年間を通じて花を見ることもある

生育期間通年
開花期間5~10月

カタバミは、匍匐茎が冬を越して、4月~7月頃に芽を出ます。特に春早くから夏に盛んに生育します。

5~10月にかけては長い茎をのばし、5枚の花びらからなる黄色い花を咲かせます。一応、開花期間は5~10月となっていますが、年間を通して開花を見ることができます。

花を咲かせた後は実をつけ、実は成熟すると周囲に種を飛ばして繁殖します。

カタバミの発生場所

どこにでも生えてくるカタバミ

カタバミは、畑地、人家の周囲、庭、空き地、そして芝生などの身近に生えるので、普段よく目にしている雑草です。

在来種のカタバミは昔から日本に自生しており、日当たりのよい場所、乾燥した場所、庭や芝生などの、人の手が加わった場所を好んで生息します。

芝生に生えたカタバミは芝生に影を落とし、芝草に日を当てなくなるので、見つけたら必ず駆除するように心がけてください。

カタバミの除草方法

カタバミは除草がしにくい雑草として有名

カタバミを駆除するためには、手作業による除草作業と、除草剤を使用する方法が考えられます。

しかし、カタバミは根が深く伸び多くに枝分れした構造を持つために、手での完全な駆除は難しい雑草と言われています。そのため、除草剤を使った方が効果的に駆除できる可能性が高くなります。

手作業による除草方法

根を伸ばす前に引き抜くのが効果的

カタバミを手作業で除草する場合のポイントは、小さいうち、根が深くに伸びる前に早めに抜いておくこと。これにつきます。

茎を持って引き抜いても、途中で切れてしまって根ごと引き抜くことはできません。そしてまた同じ場所からカタバミが生えてきます。

なので、手でカタバミを完全に駆除しようと思ったら、カタバミが根を生長する前に早めに抜いてしまうこと、そしてこの作業を根気よく何回も行うことでカタバミを完全に駆除することができます。

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除草剤による除草方法

カタバミの根は抜いて残りやすいので、除草剤が効果的です

カタバミが成長してしまって、根から抜ける状態ではなくなった、また、繁殖しすぎて手作業で除草できないほど増えてしまったという場合は、除草剤を使ってカタバミを枯らしてしまいましょう。

カタバミを除草剤で駆除するためには、広葉雑草に効果のある芝生用の除草剤を使用します。その中でも葉の部分だけ枯らすのではなく、地中の根まで枯らすタイプの除草剤を使用してください。

ただし、真夏や、乾燥している時期、芝生が弱っている時期を避けて使用する必要があります。また、除草剤を使い場所の周囲に、芝生以外の植栽などがあれば、枯らしてしまうので注意してください。

下記に、カタバミの駆除におすすめの除草剤を紹介していますので、参考にしてください。

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芝生用の除草剤 – 種類と失敗しない使い方

シバキープエースシャワー

芝生に生える、カタバミ・クローバー(シロツメクサ)・スズメノカタビラ・メヒシバなどの、一年生イネ科雑草と多年生広葉雑草に効果のある除草剤です。

薄めずに、そのままジャワーのように芝生に散布します。※チガヤ・ササ・ススキ等の多年生イネ科雑草には効果がありません。

↓こちらのオンラインショップで購入できます。

シバゲンDF

日本芝や西洋芝(バミューダグラス)に使用でき、一年生イネ科雑草と多年生広葉雑草に効果のある除草剤です。※寒地型の西洋芝には使用できません。

茎葉処理と土壌処理両方の効果があるので、雑草発生前~生育初期の幅広い段階で使用することができる除草剤です。

もともとは、ゴルフ場などの芝生管理のプロが使用する除草剤なので、ホームセンターなどで見かけることはなく、購入するためにはネット通販を利用します。

↓ シバゲンDFによって効果のある雑草の一例

カタバミ科カタバミ
オオバコ科オオバコ
イネ科スズメノカタビラ、メヒシバ、チガヤ、スズメノヒエ
トウダイグサ科コニシキソウ
シソ科 ホトケノザ、ヒメオドリコソウ
カヤツリグサ科ハマスゲ、カヤツリグサ、ヒメクグ
マメ科カアスノエンドウ、アカツメクサ、シロツメグサ、スズメノエンドウ
キク科タンポポ、ハルジオン、オオアレチノギク、ヒメジョオン、タンポポ
アブラナ科ナズナ、タネツケバナ
トクサ科スギナ

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【メール便可】シバゲンDF 20g【22年10月】
農家の店 みのり
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その他の雑草
芝生の雑草と効率的な除草方法
スズメノカタビラ
カタバミ
シロツメクサ(クローバー)
メヒシバ
コニシキソウ


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