通気性を良くして、土を活性化させるエアレーション。
エアレーションとは、専用の道具を使って芝生に穴を開けることで、芝生の土壌に空気を与え活性化させる、芝生の手入れの一つです。
芝生の土壌は、植えて年月が経過したり、人が歩いて踏み固めると、固くなってしまい通気性が悪くなってしまいます。そして、通気性の悪くなった土壌では、水はけが悪くなる、芝生の根の妨げになるなど、芝生の成長にはよくありません。
特に芝生は野菜や花などと違い、一度植えてしまうと、芝生を剥がさない限り、土を耕すことはできません。そこで、芝生に穴をあけるエアレーションを行い、芝生の土壌を耕すことで、水はけや土壌の通気性を改善します。
せっか綺麗に育った芝生に穴を開けるのは、心が痛むのですが、エアレーションは、ゴルフ場のグリーンなどでも頻繁に行われているように、綺麗な芝生を維持するのにとても重要な芝生の手入れです。
エアレーションの効果
芝生の根や茎の成長が活発になる
芝生は、根や茎の部分が密集して育つ植物です。土中では、芝生の根や茎の部分が複雑に絡まり、月日が経過すると根が成長しにくくなります。
また芝生の土壌は、雨や人による踏み固めなどで、月日が経つと所に固くなってきます。
このような状態を改善するためにエアレーションを行います。では具体的にどのような効果があるのでしょうか?
このように、エアレーション作業は芝生にとって多くのメリットがあります。
エアレーション作業は、すぐに効果が現れる作業ではありませんが、じわじわと効果が現れて、長期的には必ず報われる作業です。密度が高くて綺麗な芝生を作るために、地味な作業ですが、がんばりましょう。
エアレーションの時期
エアレーションは、芝生の成長期に行うことが基本。
エアレーションは、芝生の根や茎を傷つけることになりダメージを与える作業です。そのため、ダメージからの回復がしやすい芝生の成長期に行うことが基本です。
高麗芝などの暖地型芝生の場合は、梅雨の時期と夏の厚さで芝生が弱っている時期を避けて、4月から5月に行うのが最適です。
エアレーションの作業方法
ローンスパイクやローンパンチを使って芝生に穴をあける
エアレーション作業は、ローンスパイクやローンパンチというエアレーション専用の道具を使用して、芝生に穴を開けていきます。
穴は、等間隔が理想的で、穴の深さは約10cm、穴の間隔は15〜20cmが目安となります。
穴を開けた後は、芝生の根を乾燥させないために、穴に目土を入れます。新しい目土を入れることで、土壌のバクテリアの活動も活発にさせる事ができます。
エアレーションの道具
ローンスパイクやローンパンチを使う。
エアレーションは芝生に穴を開けることができれば良いので、必ずしも専用の道具が必要というわけではなく、他の道具でも代用は可能です。
しかし、ローンスパイクやローンパンチは、エアレーション専用に作られている道具だけのことはあり、作業性に優れています。
ホームセンターなどで、手頃な価格で販売されているので、どちらかを用意しておくことをおすすめします。
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