芝生用肥料を春に散布してください。砂は芝生用の目砂か目土を春にまいてください。
昨年の9月に、業者に頼んで庭に芝生を植えてもらいました。その時は、芝生がまだらに緑で、芝生の隙間3cmぐらいに砂が見えている状態でした。業者の担当者からは詳しい管理方法は教えてもらえず、「春になったら肥料と砂をまいてください」とだけ言われました。
その後、芝生は緑になることもなく徐々に枯れ初めて、年末には完全に枯れてしまいました。
担当者に連絡しても「大丈夫です。春になったら緑になります。」というばかりで、肥料と砂に関しても自分でするなら「肥料と砂はホームセンターで購入してください」とだけ言われて、詳しいことは教えてもらえませんでした。
みなさんは、どの様に肥料と砂をまいていますか?
その業者は間違っていません。
春になって芝生が青くなるのは本当です。その業者が植えたのは、おそらく高麗芝でしょう。高麗芝は暖地型の芝生なので、冬になって寒くなると枯れて春になって緑が復活するのが正常です。
芝太郎は、業者に芝生を頼んだことはないのですが、手入れ方法などは、もう少し丁寧に教えてくれても良さそうなものですけどね。
実際は、肥料と目砂以外にも、芝刈り水やり、エアレーションなど、たくさんの手入れが必要です。
参考記事
高麗芝の手入れ方法
芝生用肥料を購入して散布
芝生をきれいに育てる為には肥料は必要です。芝生を植える時には有機肥料を使いますが、維持管理には化成肥料を主に使います。
化成肥料には固形の肥料と液体の肥料があります。固形肥料は効果がじわじわと現れて長い期間肥料効果が続きます。液体肥料は効果がすぐに現れるが、効果が続く期間が短いです。
固形肥料を春に撒いて、シーズン中に「芝生に元気が無いなぁ」「芝生の緑を濃く鮮やかにしたいなぁ」と感じたら、液体肥料を散布するのが良いと思います。
芝太郎
芝生の仕上がりにこだわりが無ければ、液体肥料は散布しなくても良いと思いますが、春の固形肥料の散布だけは欠かさないようにしてください。
芝生用の固形肥料
芝生用の固形肥料はホームセンターで購入出来ます。大抵は芝生用と大きく書かれているのでひと目で分かります。野菜や花用の肥料は粒が大きく、芝生の葉の隙間に入らないので、必ず芝生用の肥料を購入して散布してください。
肥料の散布は手で掴んでパラパラとまくだけです。この時、均一にまく事がポイントです。肥料を均一に撒くことに自信がない場合は、スプレッダーという、肥料撒き用のアイテムがあります。
芝生用の液体肥料
芝生用の液体肥料もホームセンターで購入できます。こちらも芝生用と書かれている商品を購入してください。芝生用には鉄分が入っていることが多いです。液体肥料は原液で売られていることがほとんどで、説明書を見ながら水で薄めて使用します。
メネデール芝生用は芝生専用の植物用活性剤で、芝太郎もここぞという時に使用しています。
液体肥料の散布方法
液体肥料を散布する時は、ジョウロの中で水で薄めてから、ムラが無いように散布します。ちなみに、液肥の散布には「液肥スプレーヤー」というグッズが便利です。水道のホースをつなげて、原液を希釈しながら散布することができます。
芝生の肥料については下記ページで詳しく紹介しています。速効性肥料、緩効性肥料、有機質肥料、化成肥料、液体肥料など様々な種類があります。芝生の綺麗さを極める場合は使い分けが必要ですが、一般的にはホームセンターの芝生用肥料を散布していれば十分です。
目砂は毎年撒かなくても大丈夫です
芝生にまく砂は目砂といい、目砂を入れる目的は大きく2つあります。一つは芝生を活性化すること。2つ目は芝生の凸凹を直すために使います。
目砂をまく時期は芝生の成長期が基本で、高麗芝の場合は3月末から4月末までがお勧めです。秋でも大丈夫ですが、夏は芝生が弱っているので避けてください。
芝生を活性化するために目砂をまく
芝生は、植えてから年月が経過するとサッチなどが溜まり新陳代謝が悪くなります。これを改善するために目砂をまく必要があります。目砂を入れることで芝生の土壌が活性化されて、芝生の成長を促します。
質問者の方は芝生を植えて1年も経っていないので、今年、目砂を入れるのは不要だと思います。
目砂を毎年まくと、グランドレベルが徐々に上ってしまうので、2年から3年に一度でも良いと思います。
目砂と同じ目的で目土を使うこともあります。目土は土が主成分です。一般にイメージする土よりも粒が細かくてサラサラしています。目砂は目土よりも排水性に優れているので、最近では目砂を使う方が多いと思います。
芝生の凸凹を治すために目砂を撒く
目砂入れの、2つ目の目的は芝生の凸凹を治すためです。凹んでいる場所に目砂を入れることで、芝生の凸凹を直すことができます。
凹んでいる箇所に砂を少しだけ撒きます、芝生を完全に隠すのではなく、葉が見えるくらいの厚みで撒くことがポイントです。せっかくの芝生が隠れてしまいますが、そのうち砂の下から芝生が成長してきて、目砂を隠してしまいます。
凹みが大きい場合は、何回かに分けてこの作業を繰り返して凸凹を直します。
目砂はホームセンターや園芸店で購入することができます。建設用の山砂や川砂でも良いですが、栄養分が含まれていません。肥料成分も含んだ、芝生用の目砂・芝生用の目土を購入した方が安心です。
目土入れの方法は下記ページで詳しく紹介しています。