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日本芝の種類(暖地型) – 日本の気候に適した初心者が育てやすい芝生

この記事の概要

日本芝の種類には、高麗芝、姫高麗芝、野芝、TM9などがあります。この記事ではそれぞれの種類ごとの特徴やメリット、デメリットを紹介しています。日本芝は暖地型のグループに含まれており、昔から日本に自生しているので、初心者でも育てやすい芝生です。

日本芝の種類 芝生の種類と比較
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高温多湿な日本の気候に適した芝生

日本芝は、日本に昔から自生していた芝生の種類のことです。日本芝の中には、野芝、高麗芝、姫高麗芝、ビロードシバ、TM9などの種類があります。

日本芝はすべて、暖地型芝生のグループに入り、生育温度は23~35°C。日本では春から秋にかけて成長し、冬になり気温が23°C以下になると休眠期に入り、枯れて茶色くなってしまいます。(春になって暖かくなると再び新芽が出てきて緑の芝生に復活します)

管理が楽で育てやすい日本芝。

日本の気候に最も適した特徴を持っており、日本の高温多湿な環境に耐えることができ、管理も楽なため、一般家庭のガーデニング・園芸用として最適な芝生の種類となります。

ただし、北海道などの寒冷地では、暖地型の日本芝を育てる事はできません。

↓日本芝が育つ地域はこちら

日本芝の特徴一覧

種類生育地域メンテナンス葉質耐踏圧性耐陰性
野芝東北より南の地域簡単葉の幅は広い・葉の密度は荒い強い強い
高麗芝関東より南の地域簡単葉の幅は細い強い強い
姫高麗芝関東より南の地域普通葉の幅は非常に細く繊細強い強い
TM9関東より南の地域簡単草丈が短い・葉の緑色が濃い強い

生育地域:生育に最適な地域 / メンテナンス:水やり、刈り込み頻度
葉質:葉の細かさや密度 / 耐踏圧性:踏まれたときの強さ
耐陰性:日陰に対する強さ

野芝(ノシバ)

学名:Zoysia japonica Steud

日本の山に自生している芝生

野芝は、日本の山などに自然に生えている芝生です。東北から九州地方まで広い地域で自生しており、日本芝の中では、比較的寒さに強い特徴をもっています。

乾燥、踏圧、病害虫、寒さに強い特徴を持っていますが、芝生の密度が粗く葉も硬いなど見栄えや手触りが悪い芝生のため、一般家庭の観賞用芝生として使われることはありません。見栄えを気にしない道路脇の法面緑化やゴルフ場のラフなどによく使用されています。

野芝の特徴

生育地域東北より南の地域
メンテナンス簡単
葉質葉の幅は広い・葉の密度は荒い
耐踏圧性強い
耐陰性強い

生育地域:生育に最適な地域 / メンテナンス:水やり、刈り込み頻度
葉質:葉の細かさや密度 / 耐踏圧性:踏まれたときの強さ
耐陰性:日陰に対する強さ

↓野芝の購入はこちら。

高麗芝(コウライシバ)

Zoysia.matrella

日本で最も人気のある高麗芝

高麗芝は、日本で最も植えられている芝生の種類です。関東より南の地域で育てる事ができ、日本の気候にも適しているため、人気もあり、日本では最も育てやすい芝生といえるでしょう。

もともと日本に自生している芝生だけあって、日本の高温多湿の気候にも耐えることができ、西洋芝と比べても、乾燥や病気に強く、伸びる速度も遅いため、管理の手間も少なくて済みます。

枯れてしまった、病気になってしまったなどのトラブルからの回復力も高いので、初心者におすすめできる芝生です。

冬の間は枯れてしまう高麗芝。

しかし、高麗芝にはデメリットもあります。高麗芝の生育温度は25°C~30°Cとなっており、冬は休眠期となり枯れてしまうため、年間を通した常緑の芝生を維持することは出来ません。また、夏でも気温が低い北海道や東北北部では育てることができません。

高麗芝は、公園・競技場・ゴルフ場のグリーンなどでも使用されていますが、一般家庭で植えられる芝生の多くは高麗芝であり、ホームセンターや園芸店で多く販売されているので入手も簡単です。

高麗芝の特徴

生育地域関東より南の地域
メンテナンス簡単
葉質葉の幅は細い
耐踏圧性強い
耐陰性強い

生育地域:生育に最適な地域 / メンテナンス:水やり、刈り込み頻度
葉質:葉の細かさや密度 / 耐踏圧性:踏まれたときの強さ
耐陰性:日陰に対する強さ

↓高麗芝については、こちらのページで詳しく紹介しています。

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姫高麗芝(ヒメコウライシバ)

Zoysia.matrellaの一種

葉が柔らかく細い、とても美しい芝生

高麗芝の中でも、葉の幅が細い種類を高麗芝と区別して「姫高麗芝」と呼ばれています。

姫高麗芝は、葉の幅が2mm以下の細さで、他の日本芝と比べて葉が柔らかく緑が濃いのが特徴。低刈りにも耐えることが出来るので、密度が高い芝生に育てることが出来ます。

高麗芝に比べて伸びる成長が早いので、頻繁な芝刈りが必要になります。また、芝刈りの回数が多い、肥料の回数が多い、病害虫の被害に遭いやすいなど繊細な特徴も持っており、管理の手間が必要となります。

高麗芝よりも細かく密度が高い芝生に出来るため、ゴルフ場のグリーンなどで使用されています。

姫高麗芝の特徴

生育地域関東より南の地域
メンテナンス普通
葉質葉の幅は非常に細く繊細
耐踏圧性強い
耐陰性強い

生育地域:生育に最適な地域 / メンテナンス:水やり、刈り込み頻度
葉質:葉の細かさや密度 / 耐踏圧性:踏まれたときの強さ
耐陰性:日陰に対する強さ

↓姫高麗芝については、こちらのページで詳しく紹介しています。

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TM9【ティーエムナイン】

Zoysia.matrellaの品種改良

トヨタ自動車が開発した芝生の種類

TM9(ティーエムナイン)は、トヨタ自動車の(トヨタルーフガーデン株式会社)が高麗芝を品種改良して開発した芝生です。

TM9の特徴は芝生の管理が楽であること。高麗芝に比べて、草丈が半分しか伸びないので、芝刈りや肥料の回数が少なくなるように品種改良されています。

公園や、公共施設、ビルの屋上緑化など多くの施設に使用されていますが、管理が楽なこともあり、最近では一般家庭にTM9を植える人も増えてきました。

導入コストが高くなるデメリット。

高麗芝の特徴を受け継ぎ、高麗芝よりも多くのメリットを持つTM9だが、他の芝生と違って、導入コストが高くなるデメリットもあります。

また、ホームセンターや園芸店などではあまり販売されていないので、個人で入手する場合は、ネット通販などで購入する必要があります。

TM9の特徴

生育地域関東より南の地域
メンテナンス簡単
葉質草丈が短い・葉の緑色が濃い
耐踏圧性強い
耐陰性強い

生育地域:生育に最適な地域 / メンテナンス:水やり、刈り込み頻度
葉質:葉の細かさや密度 / 耐踏圧性:踏まれたときの強さ
耐陰性:日陰に対する強さ

↓TM9については、こちらのページで詳しく紹介しています。


↓芝生の種類についてはこちらも参考にしてください。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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