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4月の芝生管理:成長を促進するための重要な作業

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芝生が春の訪れと共に活発な成長を始める4月は、適切な管理がその後の成長を左右する重要な時期です。寒い冬を乗り越えた芝生は、気温や日照時間の増加と共に活動を開始しますが、この時期の管理作業が不十分だと、健康的な芝生を維持することが難しくなりま […]

芝生の手入れ(年間スケジュール)
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芝生が春の訪れと共に活発な成長を始める4月は、適切な管理がその後の成長を左右する重要な時期です。寒い冬を乗り越えた芝生は、気温や日照時間の増加と共に活動を開始しますが、この時期の管理作業が不十分だと、健康的な芝生を維持することが難しくなります。4月は芝生にとって「スタートダッシュ」の時期とも言えるため、しっかりとしたケアが欠かせません。

本記事では、4月に取り組むべき芝生の管理方法について、作業内容ごとに詳しく解説していきます。ポイントを押さえて、理想的な芝生の成長を促進しましょう。


1. 芝生の目覚め:4月の基本的なケア

芝生の状態を確認する

冬の間、芝生は低温で休眠状態に入っています。そのため4月初旬には芝生全体の状態を確認することが最初の作業です。確認ポイントは以下の3点です。

  • 芝生の色:黄色や茶色が多い場合は、冬枯れの状態。新芽の成長を促す作業が必要です。
  • 密度の確認:芝が薄くなっている箇所があれば、補修を検討しましょう。
  • 雑草の発生:春は雑草の成長も始まるため、早期に除去することが重要です。

芝生の状態をしっかり把握し、必要に応じて適切な作業を計画しましょう。


サッチの除去(サッチング)

芝生の表面に堆積した「サッチ」(枯れた芝生や刈りカス)は、根の成長や空気、水の浸透を妨げる要因になります。4月はこのサッチを取り除くのに最適な時期です。

作業方法

  1. 熊手やサッチングレーキを使用して芝生全体を軽くかき取る。
  2. 表面に残った枯れ芝やゴミを取り除き、通気性を高める。
  3. 作業後は芝生全体を軽く散水し、乾燥を防ぐ。

サッチの除去により、新しい芽の成長を促し、健康的な芝生へと繋げます。


エアレーション(通気作業)

芝生の根が地中にしっかり伸びるためには、土壌の通気性が重要です。特に冬の間に踏圧で固くなった土壌は、空気や水の通りが悪くなっています。4月はエアレーションを行う絶好のタイミングです。

作業方法

  1. ローンスパイクやエアレーターを使って土壌に穴を開ける。
  2. 穴の深さは5~10cm程度が目安。均等に穴を開けることで通気性が向上する。
  3. 作業後は軽く目土を入れ、表面を平らに整える。

エアレーションによって根の成長が促進され、芝生全体の健康が向上します。


2. 4月の芝刈り:芝生を整えるためのポイント

芝刈りの開始

冬の間に伸びた芝や新しい芽の成長に合わせて、4月中旬頃から芝刈りを開始します。芝刈りを行うことで芝生全体の密度が高まり、均一で美しい状態を維持できます。

芝刈りのポイント

  1. 刈り高:芝生の種類に応じて高さを調整しますが、一般的には3~5cm程度を目安にします。
  2. 刈り方:一度に短く刈りすぎず、芝生の高さの1/3程度を刈るように心がける。
  3. 芝刈りの頻度:週に1回程度、芝生の成長に合わせて調整する。

芝刈り後は芝生が乾燥しないように軽く水やりを行い、根への負担を減らしましょう。


芝刈り機のメンテナンス

芝刈り機の刃が鈍いと芝生を傷つける原因になります。作業前に刃の状態を確認し、必要に応じて研ぐか交換しましょう。


3. 肥料と水やり:成長を促進する栄養補給

春の肥料の与え方

芝生が成長を始める4月は、適切な肥料を与えることで健康的な成長をサポートできます。特に窒素分が多い春用の肥料が効果的です。

肥料のポイント

  1. 肥料の種類:窒素・リン酸・カリがバランスよく含まれた肥料を選ぶ。
  2. 施肥のタイミング:芝刈り後に施肥を行い、肥料が均等に行き渡るように散布する。
  3. 水やり:施肥後は軽く水をまいて肥料を芝生に浸透させる。

過剰に肥料を与えると芝生が弱る原因になるため、適量を守ることが大切です。


水やりの基本

4月は気温が上昇し、乾燥する日も増えます。芝生の根が乾燥しないように定期的に水やりを行いましょう。

水やりのポイント

  • 時間帯:朝の涼しい時間帯に水やりを行う。
  • :1回にしっかりと水を与え、根まで浸透させる。

水やりを適切に行うことで、芝生の成長が促進され、乾燥によるダメージを防げます。


4. 雑草と害虫対策:4月にすべき予防管理

雑草の早期除去

春は雑草の発生が本格化する時期です。雑草が芝生の栄養を奪わないよう、早めに除去しましょう。

方法

  1. 手作業で雑草を根ごと引き抜く。
  2. 発生が多い場合は芝生用の除草剤を使用する。

害虫の確認と対策

4月は害虫も活動を始める時期です。芝生の色や状態に異常がないか確認し、早期に対策を行いましょう。


5. まとめ:4月の芝生管理のポイント

4月は芝生が冬眠から目覚め、成長を開始する大切な時期です。サッチの除去やエアレーション、芝刈り、肥料、水やりといった基本的な作業を適切に行うことで、芝生の健康を保ちながら美しい状態を維持できます。また、雑草や害虫の管理も忘れずに行うことで、夏に向けて強くて青々とした芝生へと成長します。

今後の成長のために4月の管理をしっかりと行い、理想的な芝生を手に入れましょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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