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庭の水はけが悪い場合の高麗芝の張り方とエアレーション・排水改善策

この記事の概要

庭の水はけが悪い環境では、高麗芝を美しく育てるために、適切な土壌改良と張り方が重要です。水はけが悪いまま芝を張ると、根腐れや病害虫の発生につながる可能性があります。本記事では、水はけが悪い場合の高麗芝の張り方、エアレーション、そして排水改善 […]

床土つくり終了 芝生コラム
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庭の水はけが悪い環境では、高麗芝を美しく育てるために、適切な土壌改良と張り方が重要です。水はけが悪いまま芝を張ると、根腐れや病害虫の発生につながる可能性があります。本記事では、水はけが悪い場合の高麗芝の張り方、エアレーション、そして排水改善策について詳しく解説します。


水はけが悪い庭の特徴と問題点

水はけの悪い庭は、以下のような特徴が見られます。

特徴内容
水たまり雨が降った後、水たまりが長時間残る
粘土質の土壌表面が硬くなり、通気性が低下
植物の不良成長植物が育たない、枯れることが多い

これらの状況が続くと、高麗芝の根が酸欠状態になり、健全に育つことが難しくなります。また、湿度が高い環境は病気や害虫の温床となるため、早急な対策が必要です。


高麗芝を張る前の準備

水はけが悪い庭で高麗芝を張る際には、事前準備が成功の鍵となります。以下は重要なステップです。

1. 土壌の状態を確認

まず、庭の土壌がどの程度水を通しにくいのかを確認します。

土壌確認の手順方法
スコップで深さ10–20cm掘る土の状態を観察(粘土質、砂質など)
簡易排水テストを実施水を注ぎ、どの程度吸収されるか時間を計測

2. 排水対策

土壌改良を行い、排水性を向上させます。

方法詳細
砂やパーライトを混ぜる粘土質の土に混ぜ、水はけを改善
暗渠排水の設置庭の地下に排水管を埋め込み、余分な水を逃がす
トップドレッシングの活用表面に砂や目土を定期的に撒き、通気性と排水性を保つ

3. 地面の整地

地面を平らにしつつ、適度な勾配をつけて排水を促します。

整地作業使用する道具ポイント
表面平らレーキ芝生が均一に育つために重要な工程
勾配調整スコップ水が自然に流れる方向を作る

4. エアレーション

エアレーションは、水はけ改善に有効な方法です。

方法使用する道具メリット
穴あけフォーク、エアレーター通気性が向上し、根への酸素供給が改善
砂入れパーライト、川砂排水性がさらに向上し、根が伸びやすくなる

高麗芝の張り方

高麗芝を張る際には、適切な手順を守ることが重要です。

手順内容
1品質の良い高麗芝を選び、病害虫の痕跡がないことを確認
2芝を目地張りまたは平張りで敷設し、均一な仕上がりを目指す
3芝の上に薄く目土を散布し、根の定着を助ける
4張り終えた後はたっぷりと水やりを行い、1週間程度養生期間を確保

張り方の種類

張り方特徴メリット
目地張り芝と芝の間に隙間を設ける成長しながら隙間を埋める、コスト削減効果が高い
平張り芝を隙間なく並べて敷設即効性があり、美しい見た目を早期に実現できる

高麗芝と他の芝生の種類の比較

高麗芝は、日本の気候に非常に適している天然芝の一つです。他にも以下の芝生の種類が存在し、それぞれの特徴を理解することで適切な選択が可能になります。

種類特徴管理のポイント使用例
高麗芝丈夫で耐暑性が高い適度な芝刈り機での管理が必要庭、公園、学校の運動場
西洋芝冬でも緑を維持できる品種が多い頻繁な刈り込みが必要ゴルフ場や高級庭園
野芝耐寒性と耐暑性に優れる病気に強く、初心者向き公共施設や斜面緑化
姫高麗芝美しい緑色で密度が高い水やりと肥料のタイミングが重要個人庭園や観賞用

季節ごとの管理方法

季節ポイント
冬の間に蓄積した枯草や病害虫を除去。肥料を与え成長を促進。エアレーションを実施。
水やりは早朝または夕方に行い、蒸発を抑制。雑草の除去や適切な刈り込みを行う。過湿を避ける。
トップドレッシングや肥料散布で根を強化。冬越し準備として刈り込みを徐々に減らす。
成長が止まるため、芝生へのストレスを軽減。人工芝の設置で緑を維持する選択肢も検討。

まとめ

水はけが悪い庭で高麗芝を育てるには、事前準備と適切な排水対策が不可欠です。土壌の状態を確認し、必要な改良を加えた上で芝を張ることで、美しい芝生を維持することが可能です。

エアレーションや排水改善策を定期的に実施することで、高麗芝の健康を保ちつつ、長期間にわたって庭を楽しむことができます。また、庭に適した芝の種類を選ぶことで、管理が簡単になり、初心者でもDIYでの作業が可能です。

さらに、庭全体の緑化を目指し、天然芝や人工芝の特性を活用することで、理想的な景観を実現できます。しっかりとした対策を講じ、緑豊かな庭での生活を楽しみましょう。高麗芝を中心に庭全体を緑化し、美しい風景を作り上げるための第一歩を踏み出してください。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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