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効果的なシバムシ除去方法と予防法

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芝生は庭を美しく保つための重要な要素ですが、その管理には多くの注意が必要です。特に芝生害虫として知られる「シバムシ」による被害は深刻で、放置すると芝生が壊滅的な状況になることもあります。本記事では、シバムシの生態や種類、被害の特徴を解説し、 […]

芝生と家の模型 芝生の害虫
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芝生は庭を美しく保つための重要な要素ですが、その管理には多くの注意が必要です。特に芝生害虫として知られる「シバムシ」による被害は深刻で、放置すると芝生が壊滅的な状況になることもあります。本記事では、シバムシの生態や種類、被害の特徴を解説し、効果的な除去方法や予防策を具体的に紹介します。これを読めば、芝生を美しく健康的に維持するための知識をしっかりと身につけることができます。


シバムシとは?種類と生態を徹底解説

シバムシの生態と特徴

シバムシは芝生に被害を与える害虫の総称で、特定の昆虫だけを指すものではありません。芝生の表面や根に寄生し、栄養を吸い取ったり食害することで芝生の健康を損ないます。日本で一般的なシバムシの活動時期は春から秋にかけてで、特に湿度が高く温暖な環境で発生が増える傾向があります。

シバムシの発生要因

  • 湿気の多い環境:雨季や過剰な水やりは害虫の繁殖を助けます。
  • 栄養不足の芝生:弱った芝生は害虫の標的になりやすいです。
  • 放置された雑草や枯れ芝:シバムシの隠れ家となりやすいです。

発見が遅れる理由

シバムシは主に夜間に活動し、芝生の地中や葉の裏側に潜むため、見つけにくいことが多いです。被害が目に見える形で現れる頃には、芝生が大きくダメージを受けている場合が少なくありません。

日本に多いシバムシの種類

スジキリヨトウ

芝生の葉を切り取る害虫で、幼虫が夜間に芝生を食害します。幼虫は緑や茶色をしており、見つけるのが比較的容易です。成虫は蛾で、芝生周辺に卵を産み付けます。

コガネムシの幼虫

芝生の根を食べることで、芝生が弱り、最終的には枯れる原因となります。幼虫は白っぽい体を丸めた形状をしており、地中に潜っています。

チビカメノコハムシ

芝生の葉を食べることで、小さな穴を空ける害虫です。成虫と幼虫が共に芝生に害を及ぼすため、繁殖を防ぐことが重要です。

ワタノメイガ

芝生の葉や茎を食害する幼虫です。この害虫による被害は斑点状に現れ、芝生全体に広がることがあります。


シバムシ被害の特徴と早期発見の重要性

被害の特徴

シバムシによる被害は、種類によって異なる形で現れます。主な被害の兆候を以下に挙げます。

  1. 芝生の変色
     シバムシが根や葉を食べることで、芝生が黄色や茶色に変色します。特に局所的な変色は、害虫の存在を示すサインです。
  2. ふかふかした地面
     芝生を踏んだ際にふかふかとした感触がある場合は、根がシバムシに食べられている可能性があります。
  3. 成長の停滞
     害虫による被害が進むと、芝生の成長が鈍化し、やがて広範囲に枯れ始めます。

早期発見のためのポイント

定期的な観察

芝生の状態を週に1回以上観察することが重要です。特に春や夏の害虫が活発な時期には、変色や不自然な部分がないかを重点的に確認します。

夜間の活動の確認

懐中電灯を使って夜間に芝生を調査すると、シバムシの活動を確認しやすくなります。スジキリヨトウの幼虫など、夜行性の害虫はこの時間帯に発見することができます。

捕虫シートの設置

芝生の表面に捕虫シートを設置することで、害虫の種類や発生状況を簡単に確認することができます。


効果的なシバムシの除去方法

物理的な除去方法

手作業による駆除

芝生が小規模で、害虫が局所的に発生している場合は、ピンセットや手袋を使って直接取り除きます。幼虫を見つけたらすぐに駆除することで被害の拡大を防げます。

土壌の掘り返し

コガネムシの幼虫など、地中にいる害虫を駆除するには、芝生を軽く掘り返して幼虫を取り除くことが効果的です。その後、芝生を元に戻して軽く水を与えます。

捕虫器やライトトラップの活用

蛾の成虫を減らすために捕虫器やライトトラップを設置することで、卵の産み付けを防ぐことができます。

化学的な除去方法

市販の殺虫剤

芝生専用の殺虫剤を使用することで、広範囲に及ぶ害虫を効率的に駆除できます。以下の点に注意しましょう。

  • 適切なタイミングで使用
     害虫が活発な春から夏にかけての時期に使用すると効果的です。
  • ラベルを確認する
     殺虫剤には対象害虫が記載されているため、自分の芝生に発生している害虫に合った製品を選びます。

有機系殺虫剤

環境に優しい選択肢として、天然由来の成分を使用した有機系殺虫剤があります。これらは化学薬品よりもやや効果が穏やかですが、土壌や周辺環境への影響を最小限に抑えることができます。


シバムシの予防策:長期的な管理

健康な芝生の育成

定期的なメンテナンス

芝生を強く育てるためには、定期的な刈り込み、肥料の施用、水やりが欠かせません。健康な芝生はシバムシに対する自然な抵抗力を持ちます。

  • 適切な刈り高さ:芝生を短く刈りすぎると害虫の活動が活発化するため、適切な高さを維持しましょう。
  • 肥料の適用:窒素、リン、カリウムをバランスよく含んだ肥料を使用します。
  • 水やりの管理:適度な水やりで土壌の乾燥を防ぎつつ、湿りすぎないように調整します。

エアレーションの実施

土壌の通気性を高めるエアレーションは、芝生の健康を促進すると同時にシバムシの繁殖を抑える効果があります。


まとめ:芝生を守るための基本と実践

シバムシの被害は、芝生を育てる上で避けて通れない課題ですが、正しい知識と対策を講じることで美しい芝生を維持できます。早期発見を心掛け、物理的・化学的な除去方法や予防策を組み合わせて実施することが重要です。また、健康な芝生を育てることが害虫対策の基本であることを忘れないでください。この記事で紹介した方法を活用して、長期間にわたる芝生の管理を実践してみてください。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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